Fuck the People Live vol.001 ライヴ・レポート
ライヴ会場にお越し頂いたお客様と、出演者によるライヴ・レポートです。
来られなかった方々も、当日の雰囲気を少しでもお楽しみ頂ければ良いかと思います。
■ 椿月
「FP」ライブ、行ってきました!
会場はおしゃれなカフェに木目のステージがどーん!とある感じでして、その木目のステージがアーティスティックな雰囲気をかもしていましたね。ちょっと時間がおしたんだけど、出演者の皆さん揃って一服、パワーを補充したところで(笑)イベントは始まりました。
まずは、さやかさんの英語でのご挨拶。私はジャパニーズなので内容はさっぱり分からなかったのですが、きっと挨拶だったのでしょう。そしてしょっぱなからトノモトショウ総統閣下ご降臨。でもちょっと猫背でしたね(笑)そして始めよう、という時にお客さんがいらっしゃいまして、やさしい閣下はお客さんが着席するまで待っていました。もじもじしながら(笑)それがかなりおもしろかったです(笑)
そうそう、閣下はリハ中にラジオ体操とか太田胃散?(註:ショパンのプレリュード)とか色々弾いてて、「本番も弾くのかなあ」とちょっと期待したのですが、さすがに弾いてくれませんで した。当たり前ですが(笑)本番では3曲ぴしっ!とキメていましたよ。ところどころ荒削りな感じになったり、「ぁ●∂♂@◎!」って奇声を発したり(笑)それはそれでとてもほほえましかったです。「ああ、なんか閣下らしい なぁ」と、そんな感じでございました。
私にはどれがトノモトソングなのかは分からなかったです。ちょっと残念。
でも最後の「ディップ・ザ・ライト」は胸きゅんでした。なんか、歌う人によってカラーががらっと変わる歌なんだなぁ、と。そうそう、トノモト閣下は想像していたよりクリーンないい歌声してましたよ。天は二物も三物も与えるんですね。そして、気恥ずかしそうにステージを降りる閣下(笑)
次は確か、ひまこさんのムービーでした。(←うろおぼえでごめんなさい・・・)作品自体はひまこさんのサイトで見てしまっていたので、特に斬新といった感情は沸かなかったのですが、やはり大きなスクリーンで見ると迫力がありました。音も爆音で、5分以上あったら軽くトランス状態に陥りそう。みんなぴくりともせずに見入っていたような気がします。私も微動だにできませんでした。それぐらいすごいインパクトありました。
そして、フラパさんのご登場。個人的にはオレンジPEELさんがあんなに若いとは知らず&オレンジSODAさんがあんなにかっこいいとは知らず、びっくりしてました。1曲目はおふたりのアカペラだったのですが、いきなりPEELさんがはずして(笑)やりなおしていましたね。2曲目からはSODAさんがアコギ、
PEELさんがエレキで演奏でした。ギターだけの演奏でも随分と迫力があるし個性もあるし、ていうかSODAさん歌うますぎ!口ぽかーんとあけて見入っておりました。もうめちゃめちゃかっこいい。曲は、硬派だけどどこかポップなかおりが漂っていました。見とれてるうちに終わってしまってちょっと悲しかったです。だから何曲あったのか思い出せません(笑)
そして、小休憩をはさんで、最後がヨケマキルさんだったんですが、この小休憩の間のマキルさんがこわかったです。暗転している舞台にどーん、と立ち尽くしてたマキルさんの目がきらーん!としてました。そしていきなりギターをがーん!と鳴らしまして、それで会場が一気にssワールドに突入。それが、すごいと思いました。かっこいい。
割に淡々と歌うんだなぁ、と思っていたらいきなりマイクスタンド持って床に垂直に叩きつけまくったり。最後の曲ではギターをおろしてギターのネックを左
手で持って、マイクもスタンドからはずして右手に持って、ギターを引きずりながらふらふら歌ったり。もう、とにかくパフォーマンスがすごかった。かっこつけてるようでつけてない素な感じがとてもよかったです。演奏終わった後どっかいっちゃうし(笑)かっこよかったー。
そして、さやかさんの英語のご挨拶でイベントは終わりました。けど、ssの余韻が消えていなくって、なんかお客さんが帰りにくそうでしたね(笑)かくいう私も席を立てませんでした。
とにかく、すごいイベントでした。かっこよかった!
「FP」はこれから育っていくものだと思うので、ほんとこれからの成長ぶりが楽しみです。
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■ オレンヂSODA (Flower Powder)
当日朝、フラパ(Flower Powder)の相方のPEELから「あと7分でできあがり」とか「クリーム投入するよ」「完成!」というメールが次々と届き、彼は自作のシュークリーム作りで必死なようだw。完成に合わせて待ち合わせ時間を決めた。
今回会場はフェスティバルゲートのcocoroom。フェスティバルゲートって行った事なかったのよね。半分廃墟でジェットコースターがたまに通り、なかなか半虚実、半現実という微妙さが気に入った。モザイクタイルとか貝の形の装飾とか、ディズニーシーのマーメイドラグーンに似ていた。
会場入りしたら川合さやかとのんち、お手伝いのお友達が来ていた。演劇とかできるだけあって舞台が広くて、客席との段差があまりなくリラックスできそうな雰囲気で安心。一番にリハを行う。フラパのギターは今回、あたしはエレアコで相方はセミアコなのだけど、相方はPODをラインに繋いで、あたしはエレアコをマーシャルに繋いだ。スタジオでのと音がちょっと違ったけどちょっとワイルドでいいかとそれでいった。リハ途中にマキルさん到着。ライブってほんま今日なんやな。と思った。(思うの遅いって。)トノモトくんも到着して、順番にリハを行う。さて。あとは本番だ。
本番までの間、控え室で音を合わせたり、最終の詰めをしたり、フェスティバルゲート内のモスバーガーに行ったり。コンビニやシューティングアトラクションとか、占いのコーナーとかもあったようだ。
さて。あまり大入りとは言えないが、少し遅れてライブ開始。人数はひとりでも0人でもそのときの力でサイコーのアクトにしないと。とは思ってます。さやかのオープニング挨拶。ちびっとやる気なさげ(ないとは言わん)がパンクでかわいいw。
まずはトップバッターはトノモトショウ。はじめはやりにくいと思うのだけど、総統自らその位置をつとめてくれました。彼はヒジョーにシャイな青年なのですが、ピアノで弾き語る選曲も穏やかな美しいメロディで意外に癒し効果があった。でも、独特の美意識を持ってる作品から考えるとすごく納得。ssのカバー「ディップ・ザ・ライト」はアレンジされていて、また違うものに仕上がっていて楽しめた。
そして、どうせひまこさんのフイルム。さすがだ。おしゃれでパンクな雰囲気。これがあることにより、ただの音楽ライブでなくなって効果的だった。今後はいろんなタイプの作品がいくつか集まれば更にいいな。この間チューニングせよと言われたが暗くてできないのでギター抱えて見ていた。
次は我ら、フラパ。緊張はしない。あたしは歌い出すといつもすごく落ち着いてくる。まずはアカペラでジャニス・ジョプリンの「メルセデス・ベンツ」。なにもないのは歌いにくい。けど度胸だめし的、やっつけ的挑戦。
2曲目は新曲「放浪」。曲はあたしで詩とアレンジがPEEL。最後の練習でぎりぎりまでいじくっていた曲でリハで食い違いもあったけど、本番ではキメる箇所はアイコンタクトで合った。あたしのメロディを聞いてPEELは「回顧」というイメージがして詩を作ったらしい。後半あたしは歌でソロをする。
ラストは「maybe」。以前ソロでレコーディングをした曲でフラパでのシングルカット的1曲。ラブソングである。個人的に思いがいっぱい詰まっていて歌うたびに噴出してくる曲。なので細かい歌いまわしは決めていない。その場で変化するが良しとしてる。間奏は静かに弾いて、とか言われてたのに、後半感情が高ぶってガンガンに弾いていた。この曲はずっと歌いつづけていくだろう。
そしてザ・サンデースクール登場。フラパの演奏後、CDデッキを運んだりして「ここでいい?」とか聞いたんだけど、マキルさん無言。「こわ〜い!」w。集中してるんだろう。触らぬようにしてステージを降りた。サンデーは見たこと無いのに、なんかすごく見たことあるような気がしてて、実際ライブも想像していたそのものだった。いい意味でです。集中していく過程、たったひとりでそこにもっていく精神力がひしひしと伝わってきた。ヨケマキルの完璧主義というか、妥協を許さない、それゆえにひとりでやってる意味を感じた。バックトラックが繋がっている。だから拍手や談笑する瞬間を与えない。それは途中で介在されない完全プロデュースされた時間、空間がある。次回は「春の死の音」が聞きたいかなw。
さやかのエンディング挨拶。あっけなさが次に続く「FP」を感じさせる。
さて。終了しまして、打ち上げ時、PEELのシュークリームをいただいた。お菓子作りが趣味な相方ってちょっとメリット?cocoroomさんのお料理には巨大プリンもあり、幸せだった。
「FP」もvol.001でしたがフラパvol.001も踏み出せた。音楽って、特にオリジナルってなにもないところから産み出していくのですから、やるやるって言っててほんとに時間費やして、本気ださないとできない。口だけってのはサイテーにカッコ悪い。良かれと思うからぶつかったりもする。そうした中で最初の滑りだしの加速するまですごいエネルギーがいるんだけど、そこを通って今回途中でやんぺにしないで、実現出来たことがうれしいです。
正直、あたしのギターもvol.001だったりしますが、この編成だとやらざるを得ない必然からやってますが、それでもギター一本より二本が良いと感じる。そのことは、すごく大きな動機になってるので、進化するオレンヂSODA、とフラパを機会ありましたらぜひ体感してほしいです。
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■ オレンヂPEEL (Flower Powder)
ピールはネットで作品を公開することがなくなって3年ほど経つので出演者の皆様、「FP」運営の方々とは交流がなく、今回のライブは新鮮でした。
ピール自身も3〜4年ぶりにステージに立つということで気合を・・・入れるはずが、色々とやらかしちゃいました。ええ。ステージに立ってギターのセッティングやってる時、ギターにシールドささってないことに気付かずあたふたとしたり(笑)演奏もなかなか練習どおりに行かず、落ち込んでしまったので、ライブ後別の世界へ行ってしまっており、SODAと二人になって話している時に何の脈絡もなく「植物園シリーズ・・・」などと自分でもわけのわからない言葉を・・・。
しかしまぁ、なんだかんだでフラパ活動は今後本格的になっていく模様。
曲を(やっとこさ)作り始めたり、SODA用のてん刻ハンコ作ったりしておりました。元々緊張しがちなピールはステージで脱ぐことで緊張解消していた(これやると「もう失うものは何もない」という気持ちで集中できた)ので、今後フラパでライブやる時は脱ぐことに決めました(笑)
他の出演者の演奏聴いてて思ったこと。
【トノモト氏】
鍵盤弾きながら歌うのってカッコイイなぁ・・・ピールにはできん!しかしこういう音いいなぁ。「Maybe」(フラパの3曲目でやったの)にも鍵盤の音入れたりしたいなぁ。リラックスして演奏している姿ステキでした。さすが主催者。
【どうせひまこ氏】
ライブ中唯一の映像作品ということで、印象は一番残ってます。が、それを言い表す言葉が難しい。こういうの見たことがないから。脳に焼きつくサブリミナル・・・。
【ヨケマキル氏】
ライブの数日前にSODAがCD聴かせてくれてたので、少しだけ曲を知っておりました。特徴的な歌い方だなぁと思っておりました。セミアコはやっぱりステキだ!ちょっと触らせてもらえばよかった。打ち込みに合わせてやるのはムズカシそうだけど、今後フラパでもそれをやる必要があるかなぁ。ピールもSODAも感情が篭ってくると演奏のテンポや音量がかなり変化するので色々検討しながら進めていこう。
ああ・・・なんか感想なのに自分のことばっかりになってしまっています。
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■ ヨケマキル (the sunday schoo;l)
あくまでも出演者であるので、一応見てはいますが他の方の感想等は観客よりはたぶん不充分です。念のため。
まずはショウ総統。ギリギリまでオリジナルが出来ていないと聞いていたので、
いささか心配ではあったのですが、これがなかなかよかった。インパクトという点では多少弱いですが、ショウ独自の味も出てたし泣かせる感じでした。一曲目のレディオヘッドの「Creep」は彼自身思い入れのある曲だけあって、かなり自分のものにしていましたね。3曲目は俺の曲「ディップ・ザ・ライト」。これがまたいい。声、歌い方がちょっとフミヤっぽいなあと思いました。俺が引いて歌ってるところを逆に押し出していましたが、これはたぶん狙いではないでしょう。自然にそうなったんだと思います。それはそれでよかったですね。俺のCDと聴き比べをしてみたいですね。一ヶ所オリジナルとコードが違うところがありました。これも狙いではないのでしょう。ですが一応、自分のものにはなっていたと思います。またぜひやって欲しい。
全体としては声はしっかり出ていたしポップな感じでよかったと思います。失敗が何か所はあるにはあったのですが、それは本人が一番わかってるでしょうから
あえて言いません。初めてということで、次回はもう少し、ぐぐぐっと迫るものが欲しいなあと思いました。まだそこまでの余裕が無かったですね。期待してます。
次はフラワーパウダー。最初の曲は残念ながら一部しか見れませんでした。ビデオでじっくり見させていただきます。2〜3曲目は裏で聴いてました。声はしっかり出ていましたね。ギターも御自身が心配していたのですが、いやいやかなり上達していました。オレンヂさんの思い入れのある「maybe」はやはり一番よかった。しっかり自分の世界を作り出していました。もちろん完全ではないし甘い部分も確かにあるにはあるのですが、この二人はこれからの練り込みでかなりいいものになるんではないかなと思わせるものがありましたね。二人で充分いけると思いました。ポップでソウルで。この世界を煮詰めていって欲しいですね。
さて、ザ・サンデー・スクゥル。
【曲目】
共産主義の声が聞こえる
U脳マイネーム
オンガク[葬]
アタラシイ東京
ジョニーBファック
user unknown.
憂ウツ玩具
リハーサルで1、2、6曲目をやった。なので本番で1曲目をわざと間違えようと思った。緊張感を出すためにたまにやることです。これはちょっと自分の中で迷いがあったのかな?中途半端だった。狙いすぎだった。しかし気持ち的にすぐに立て直せた。つかみとしてはまあまあだったのではないか。
3曲目まではかなりおさえた。まあまあの出来。「アタラシイ東京」はもちろん今まで何回もやっているが、ベストに近いパフォーマンスだった。ギターと歌のバランスがすごくよかった。ちょっと自分で驚いた。聴いた人がどうだったかはわからない。「ジョニー」から一気に解放していった。リミッターをはずした。「user」はもっと前の方に持っていくべきだった。予想はしていたのだが。ちょっと曲順的には失敗であった。クールな曲なので。「憂ウツ」はまあまあの出来であった。自分が何をやるのか楽しみだったのだが、そうか、あんな感じか。
全体的には65〜70点。最高でも80〜85だろうから、まあまあと言えなくも無いのだが。
【よかった点】
・歌自体は悪くなかった。
・リハーサル、練習と違う事をやるのがssのやり方なのだが、その点では自分でもまったく予想していない事がかなり出来たしよかったのではないか。自分でも驚いた事が何度もあった。
【反省点】
・マイクスタンドを壊せなかった(笑)
・一ヶ所、ただ一ヶ所、やってはいけない間違いをしてしまった。これがなければ75点〜80点近くはなっていた。どの部分なのかは企業秘密なので言わないが。
・全体的な緊張感がやや低かった。
ということで、過去のライブでは30点とか40点もざらにあったから、今回はよかったんではないでしょうか。見に来た人がいいといってくれればそれでいいし。途中ココルームスタッフの人が裏から来てくれて席で見ていたのがわかった。あとでショウ君から「サンデーを気に入ってくれていた」と聞いて嬉しかった。
最後に、このイベントが成功だったか失敗だったかと聞かれたら、成功だったと答える。反省点はいくつかある。しかしthe sunday schoo;lとトノモトショウとフラワーパウダーが演奏して歌えばそれで成功に決まってる。いや、それよりなにより、口だけじゃない事を証明したじゃないか。とうとうはじめてしまったね。「FP」は。
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■ トノモトショウ
会場は「cocoroom」。普通にライヴ会場を借り切るよりは値段的にも安く(しかも今回は担当の阿佐田氏にかなり勉強して貰えた)、割と色んなことができる雰囲気があったので、初めてのライヴには最適な場所だと考えた。フェティバル・ゲートの雑然とした感じが、なんとも「FP」っぽい気もした。音響や照明などの設備面が心配だったが、PAの勝藤氏の協力によって、予想していたものよりも素晴らしいステージが用意できた。
当日、オレは朝から仕事があって、リハーサルの途中からしか参加できなかった。既にフラパのリハは終了しており、会場に到着した頃にはサンデーのリハも終わろうとしていた。全体の感じがこの時点では掴めなかった。だが、シロウトのオレより、よほど彼らの方がステージを熟知していると思ったので、特にここで何か意見を言う必要はないと感じた。PAの勝藤氏にも「どういう感じで」という質問を何度か受けたが、「適当でいいですよ」としか言わなかった。やりにくかったと思う笑。
さて、自分のリハーサル。本番より緊張する。いや、緊張するというか、逆に緊張感が出ない笑。ピアノの触り心地と、マイクの調子だけ確認できればオレはそれで良かった。みんなに色々心配される。「なんとかなるから」と軽く返す。
で、本番。川合さやかの開会宣言から始まる。オレンヂSODAのレポートにも書いているが、やる気が感じられない笑。彼女も彼女なりに緊張していたのか。おもむろにステージに上がるオレ。さあ、始めようと思った矢先にお客さんが入ってくる。出鼻を挫かれるが、変に緊張が解けた。
一曲目はRadioheadのカヴァーで「Creep」。流れとして、まずはそれなりに有名な曲を持ってこようと思った。自分がかなり歌い込んでいる曲ということもあるし、今から始まるライヴを象徴するような曲でもある。次に控えるオリジナル曲の前に緊張を解すという意味もあったし、トノモトショウの「声」をひとまず聴いて貰いたい、という想いもあった。歌詞を少し間違える。間違えた瞬間、無意識に笑ってしまう笑。あとでヨケマキルに厳しくツッコまれる笑。
二曲目はオリジナル曲「サイレン」。歌詞は前日まで悩んだ。そのせいか、当然のように歌詞を間違える笑。間違えてもあまり気付かれないというのがオリジナル曲の利点だと思う笑。ここでトノモトショウの「色」を見せたかった。メロディーもそうだし、もちろん歌詞もそう。「サイレン」というのは、「FP」の基本理念でもある「人々に対する"Fuck"という叫び」のことだ。静かに、けれど明確に誰かの心に響けばいいなと思って作った曲だが、果たしてそれが成功したのかどうかはわからない。
三曲目はthe sunday schoo;lのカヴァー「ディップ・ザ・ライト」。本人が聴いている前で演奏するのはかなりのプレッシャーだった。だが、少なからず自信はあった。それは、自分とヨケマキルの間にある友情とか、信頼とか、尊敬とか、そういうものを全てここで伝えられると思ったからだ。少なくとも、ヨケマキルにだけは確実に届くと思った。言い換えれば、ここではトノモトショウの「想い」を表現したかった。自分が主催するライヴで、自分が演奏する意味は、ここにあると思った。
全体としては、確かに失敗も多かったが、自分的には満足のいく演奏になった。初めての一人でのステージ、しかもトップ・バッターという緊張の中で、よくやったと思う笑。そそくさと退場し、あとは一人の観客としてライヴを楽しむことにした。
続いて、Douse Himakoの映像。今回のライヴの構成において、最も重要なのがこの映像だった。ここで映像を使わずに、それぞれが演奏するだけの形式だったら、余計な手間もかからずに済んだだろう。実際、自分の演奏後、映像の準備をするのに手間取ってしまい、会場に「大丈夫か?」といった空気が漂っていたりもした。だが、このタイミングで、この映像を使うということに大きな意味があった。Himakoの映像そのものがアナーキーな雰囲気を持っていて、それがライヴ全体のアナーキズムに波及していくのではないかと考えた。ここでHimakoの映像が持つパワーを見せておいて、次に控えるフラパの演奏へ、より不自然な形で繋げていければいいなと思った。
そして、Flower Powderのステージ。彼らの曲を聴くのはこれが初めてだった。オレは一番前の席に陣取って、かなり期待を持って観た。一曲目はJanis Joplinのカヴァー「Mercedes Benz」。オレンヂSODAの歌そのものは、カラオケで聴いたこともあるし、ウェブでも一度だけ聴かせてもらったことがある。その時は正直なところ、そんなに上手いとは思っていなかった。もちろん彼女の歌声にはパワーがあったが、それを魅せるだけの技術が足りないのではないかと思っていた。そのことを本人に指摘したこともある。だが、今回のステージを見て、オレなんかが言うのは甚だ失礼なことではあるが、「成長したな」と思った。単純に上手くなったということもあるし、表現力というシンガーにおいて最も重要な点で大きくステップ・アップしていると感じた。特にこの曲はアカペラだったので、それがよく伝わる。ドキドキした。
二曲目からはそれぞれがギターを手にしてのオリジナル曲。二人の「呼吸」というものを感じた。直前の座談会でオレンヂPEELが「ドラムの人が欲しい」というような発言をしていたが、そんな必要はないのではないかと感じた。二人で既に完成しているような。シンプルな形だからこそ、それぞれの個性が浮き出てくるというか。特に三曲目の「maybe」で、それを強く感じた。オレンヂSODAの力強い声と、オレンヂPEELの滑らかなギターが、フラパという一つのフォルムを作り上げていく。それがとても心地良い響きとなって、こちら側に訴えかけてくる。今後の活動に大きな期待を持てた。次回も必ず出て欲しい。
短い休憩を挟んで、the sunday schoo;lのステージ。今回のライヴの一番の目玉だ。オレ自身がサンデーの熱狂的なファンである故、今までサンデーの音に触れたことのなかった人たちに、こういう音楽があるんだということを知らしめたかった。だが、サンデーのステージを見るのもこれが初めてだったので、果たしてどういう風に展開していくのかは予想できなかった。「共産主義の声が聞こえる」の重いギターから始まり、ヨケマキルの独特な声が重なっていく。
最初のうちは割と楽しみながら聴いていた。一緒に歌いながら、サンデーの音に酔いしれていた。しかし、ある瞬間からオレはサンデーのステージを「見る」あるいは「聴く」ということしか出来なくなっていた。「ジョニーBファック」でヨケマキルの狂気に触れたからだと思う。両手でマイクを持ち、舞台に叩きつけ始める。なんでこんなに格好良いんだろう。
次の「user unknown.」で少し落ち着いた感じだったが、ラストの「憂ウツ玩具」でのパフォーマンスは、今まで見たどんなアーティストのステージよりも刺激的だった。CDで何度も聴いた曲だが、まるで初めて聴く曲のように思えた。空間がサンデーに支配されていたように思う。この曲がラストであることは、当然オレは知っていたわけだが、このまま終わらないような気がした。曲が終わって明転した後、ヨケマキルが不敵な笑みを浮かべて軽く礼をし、ステージからいなくなっても、「終わった」という意識を誰も持てなかったように思う。オレが慌てて拍手をするまで、会場は静かな余韻に満たされていた。すごかった。
さて、今回のライヴ。「FP」初のオフライン・イベントであり、トノモトショウ初の単独ステージでもあったわけだが、初めてのことばかりで、かなり色々と試行錯誤した。反省点も多く、成功とは言えないかも知れないが、失敗ではなかったと感じている。手伝ってくれた「FP」スタッフの川合さやか、のんち。受付をしてくれた森さん、ビデオ撮影をしてくれた河野さん。cocoroomスタッフの皆さん。出演してくれた皆さん。そして、わざわざ時間を取って来て頂けたお客さんに多大な感謝を捧げたい。
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